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Prebid Mobile 2.0とモバイル広告市場の再開

モバイル広告市場の統合が進み、アプリ開発者は、マネタイズやメディエーションパートナーの選択肢がますます少なくなっています。マネタイズパートナーの多くがゲームやアプリの開発スタジオを買収して統合が進んでいるため、直接的な利益相反が生じる場合があります。 

では、アプリ内広告の体験をもっと主体的にコントロールできるマネタイズ・スタックを構築するには、どうすればよいのでしょうか。 

当社は、モバイルのエコシステムには、利益相反のない、オープンで透明性の高い、効率的なサプライチェーンが必要だと考えています。最近リリースされたPrebid Mobile 2.0は、AndroidおよびiOSアプリ向けの無料、かつオープンソースのマネタイズソフトウェア開発キット(SDK)であり、私たちにとって非常に心強い存在です。 

このリリースは、モバイル広告市場の再開に向けた重要な一歩となります。Prebid Mobileは、業界トップクラスのモバイルアプリマネタイズSDKとして、競合できる機能を備えています。  

当社は、Prebid Mobileプロジェクト管理委員会に属しており、業界各社のリーダーたちと協力し、モバイルヘッダー入札と、エンドツーエンドの広告レンダリングを可能にする、独立したSDKを構築しました。Prebid Mobileは、既存のメディエーション広告スタック内でも、単独でも使用できるため、アプリのインベントリ、データ、イールドのコントロールを取り戻す正当な機会を提供します。 

なぜPrebid Mobile 2.0なのか? 

オープンで透明性が高い 

Prebid Mobileは、コミュニティドリブンで、完全に中立的な技術であり、業界に独立したマネタイズのソリューションを提供し、アプリ開発者に多くの選択肢を与えます。あらゆる広告フォーマットでモバイルヘッダ入札を促進し、イールドを最大化するように設計されており、各オークションにインプレッションレベルの透明性を提供します。 

さらに、Prebid Mobileは、Prebidサーバー経由で何十ものデマンドソースに直接接続することを可能にします。メディアバイヤーが、効率性とサプライパスの最適化を重視するようになった今、バイヤーに直接供給を行うSDKは、非常に強力なツールとなります。 

コンフィグのし易さ 

以前のPrebid Mobileの問題点の1つは、従来のアドサーバーを使用する必要があったことです。Web環境では、アドサーバーが広く使われていますが、モバイルでは、メディエーションプラットフォームがより一般的になっています。Prebid Mobile 2.0は、広告レンダリングのサポートと、Google Ad Manager、Google AdMob、および、AppLovin MAX用のメディエーションアダプタを導入し、Prebidをメディエーション広告スタックに、簡単にプラグインできるようにします。 

また、メディエーションプラットフォームやアドサーバーを使用せず、Prebid Mobile 2.0を単独で使用することも可能です。このような柔軟性により、SDKのレンダリング機能を使って独自の広告スタックを作成し、リワードビデオ、インタースティシャル、バナー広告をユーザーに表示することができます。Prebid Mobile 2.0は、iOSアプリのSKAdNetwork 2.2にも対応し、インクリメントアプリのインストール需要へのアクセスを提供します。 

今後は、最初のPrebid Mobileプラグインを追加し、IAB Tech LabのOpen Measurement SDKを利用した、アドレサビリティとビューアビリティ測定の追加サポートを開始します。お客様が、SDKビルドに含めるPrebid Mobileプラグインを自由に選択し、Prebid広告スタックを最適に構成することができます。 

データ管理機能 

AppleのApp Tracking Transparency(将来的にはGoogleのPrivacy Sandbox)のようなプライバシーフレームワークにより、クロスアプリトラッキングが減少したため、メディア側の広告ターゲット、測定、アトリビューション、不正防止に関する管理がより急務になっています。 

オーディエンスクリエーションが供給側に移るにあたり、データ収集とアクセスをどのように管理するかを考える必要があります。ユーザーの情報を収集し、競合他社に提供する可能性のあるモバイル広告プラットフォームに依存するのではなく、自分たちでデータを管理することが必要です。ファーストパーティデータを収集し、プライバシーを保護する方法でメディアバイヤーに渡すことであれ、アプリにインストールされているSDKとそれらが収集するデータをより詳細に評価することであれ、管理は広告スタックから始まります。 

Prepid Mobileでは、Prebidサーバーに接続することで、お客様の広告スタック内でファーストパーティデータのデータ管理を自社で主導、維持できます。パブリッシャーが所有するPrebidスタックでは、オーディエンスデータの収集と展開がより柔軟なものとなり、アドレサブルな在庫を増やすのに役立ちます。Prebid Mobile 2.0では、そのような柔軟性を十分に発揮することができます。 

モバイルのエコシステムには、アプリと広告体験の両方を自由に制御できる、独立したマネタイズプラットフォームが必要です。Index Exchangeは、今後もPrebid Mobileへの投資を継続し、お客様とともにサプライチェーン全体の効率化と、イールドの最大化を目指していきます。 

Prebid Mobile 2.0の詳細については、レンダリングドキュメントをご覧いただくか、当社チームまでお問い合わせください。 

Mike Mullin

Mike Mullin

シニアプロダクトマネージャー

マイク・マランは、Index Exchangeのモバイル製品責任者です。また、Prebid Mobileプロジェクトマネジメント委員会の副委員長も務めています。Index Exchange入社以前は、Verizon MediaのマネタイズSDKの製品開発をリードしていました。また、Millennial Media社やJumptap社でも職務を歴任しました。

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