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データベンダー・エコシステム:追加手数料不要のプレミアムデータで、よりスマートな決断を実現

現在、マーケターは、プログラマティックにさらに高い価値を期待しています。アドレッサブルなリーチ、計測可能なパフォーマンス、そしてメディア投資を効率的に活用することです。
このニーズに応えるため、当社は、Indexマーケットプレイスの機能を拡張し、新たにデータベンダー・エコシステムを導入しました。これは、信頼できるデータプロバイダーが提供するオーディエンスおよびコンテクスチュアルセグメントを、追加のプラットフォーム手数料不要で、セルサイドでダイレクトに利用できる仕組みです。

Index Exchangeとして初めて、メディアバイヤーとマーケットプレイスのパートナー企業は、手数料や請求、接続に関する各交渉をする必要なく、プレミアムなサードパーティデータセグメントを大規模にマーケットプレイスのディールに組み込むことが可能になりました。

これまで限られたパートナー企業との都度対応でしか実現できなかったものが、現在では、一貫したプロセスにより、価値の高いディールパッケージと効率的なオークションを実現します。

データベンダー・エコシステムは現在、Indexマーケットプレイス上で先行利用可能です。今後で利用範囲をさらに拡大し、エコシステムの拡大に合わせて随時お知らせいたします。

セルサイドにおけるデータ活用の新たな定義

データは、プログラマティック広告業界において最も重要なアセットです。透明で公正、そして高いパフォーマンスを備えたエコシステムを実現するうえで、セグメントをどのように、またどこで活用するのか、重要性はかつてないほど高まっています。

早期段階で在庫を最適化

オーディエンス識別子の利用規制が進む中、マーケターには、より最適化された在庫への期待が高まっています。

現在、多くのシグナルは詳細情報を含まずバイヤーへ送られるため、活用が難しく、パフォーマンスやスケールの機会を逃しているのが現状です。オークションの早期段階でインテリジェンスを適用し、セルサイドでインプレッションにデータを組み込むことにより、オークションは効率化され、在庫の価値も高まります。

透明性の高い収益モデルがデータの価値を守る

データの価値を維持するうえで、透明性のある収益モデルは欠かせません。
Index Exchangeでは、データ手数料を請求しないため、途中で差し引かれることなく、すべての収益がデータベンダーとパブリッシャーへ届きます。

このアプローチは、エコシステム全体の効率性を向上します。広告費のより多くが、パブリッシャーのメディアに使用され、バイヤーは支払い内容を明確に把握でき、データベンダーもプラットフォーム手数料により収益性が損なわれる心配がなくなります。

「Peer39では、すべてのプログラマティック取引にインテリジェンスと透明性を取り入れることが重要だと考えています。Index Exchangeは、こうした価値を推進するうえで、長年にわたり信頼できるパートナー企業です。Indexマーケットプレイス向けデータベンダー・エコシステムの登場により、ストリーミングTVを含むあらゆるチャネルで、さらなる効率性、精度、スケールを実現し、パートナー企業やバイヤーに真のオムニチャネル透明性とパフォーマンスを提供します。」

Peer39 パートナーシップ担当バイスプレジデント アレック・グリーンバーグ(Alec Greenberg)

データベンダー・エコシステムとは

データベンダー・エコシステムは、信頼できるデータベンダーから提供される、品質の高いシンジケートおよびカスタムデータセグメントを活用し、Indexマーケットプレイスのディール価値を高める仕組みです。スケール可能で、データベンダーにもメリットをもたらします。

主な特徴

  • セグメント検索:Indexマーケットプレイスのディール管理画面上で、複数カテゴリーにわたる数千のシンジケート・オーディエンスセグメントを閲覧・選択可能。
  • カスタマイズ:ブール演算を使いセグメントを組み合わせ、ターゲティング戦略を柔軟に調整。または、Indexマーケットプレイス上で、特定のクライアントに対してのみ有効化できます。
  • 透明性とコントロール:データベンダーがセグメントの価格を設定、誰がアクセスできるかを管理し、利用状況を可視化できます。
  • シームレスなプロセス:Index Exhangeで権限管理、請求、レポートを処理するため、各ベンダーとの個別の契約や技術対応は必要ありません。

また、当社はデータベンダーの価格設定に介入しません。各ベンダーが、自社のビジネスモデルに基づき、最大のROIを確保できるよう、セグメントを提供できます。

追加費用や隠れたデータ手数料は一切なく、このモデルは全ての関係者にとって、より効率的で透明性が高く、価値を共有できる仕組みを実現します。

データベンダーができること

  • プラットフォーム手数料が発生しないため、データセグメントの収益を100%確保できます
  • 自動請求と迅速な支払いにより、データセグメントを大きなスケールで収益化
  • 複数ファイルを一括アップロード、キャッシュAPI、リアルタイムデータ連携など、柔軟な接続方法を通じて、セグメントを簡単に提供可能。高度なカスタマイズにも対応可能です。
  • Index Exchangeの高度なディスカバリー機能とレポートツールにより、競争の激しいエコシステムの中でも差別化を図ることができます。

Indexマーケットプレイスのパートナー企業ができること

  • 高品質なデータセグメントを活用し、ディールの価値を高める。
  • カスタムオーディエンスをシームレスに連携し、パフォーマンスを最適化。
  • 自動レポートと分析機能により、パフォーマンスをリアルタイムで把握。
  • データベンダー・エコシステムを通じて、幅広いオーディエンスとコンテクスチュアルデータにアクセス。

メディアバイヤーができること

  • オーディエンスの目的に沿った、アドレッサビリティのある、高パフォーマンスな在庫へアクセス。
  • よりスマートで精度の高い在庫を活用し、キャンペーン成果を最大化。

安心して利用開始できる、信頼できるパートナー企業

キャンペーンブリーフやお客様のKPI達成には、豊富なデータと品質が欠かせません。
そのためIndex Exchangeは、デモグラフィック、行動、コンテクスチュアル、ブランドセーフティ、ストリーミングTV、小売、購買データ、気象現象により左右される行動データなど、幅広いカテゴリを網羅する信頼できるデータプロバイダーと共に、データベンダー・エコシステムを立ち上げました。

初期ローンチパートナー企業には、Attain、AudienceTown、Audigent(Experianグループ)、 DoubleVerify、Dstillery、Experian、illuma、IRIS.TV、LiveRamp Data Marketplace、Lotame、Lumen、 Mobian、Nano Interactive、Peer39、Proximic by Comscore、Samba TV、The Weather Companyが含まれます。

このようなプロバイダー企業は、数千におよぶプレミアムセグメントをIndexマーケットプレイスに提供し、パートナー企業が利用開始日から競争力のある高パフォーマンスなディールパッケージを作成できるようサポートいたします。

「プログラマティックは、プレミアムな在庫と高品質で成果重視のデータが、インプレッションが生成される段階で結びついたときに、最大の効果を発揮します。
Index Exchangeのデータベンダー・エコシステムを通じて、Attainはライブ購買データをキュレーション済みのディールにシームレスに提供しています。
これにより、Indexマーケットプレイスのパートナー企業やバイヤーは、キャンペーンを実際の購買成果と連携させる、よりスマートで迅速な方法を活用でき、オープンインターネット全体で、より関連性が高く、効果的で、透明性のあるディールを実現します。」

Attainビジネス開発担当上級副社長 デイブ・コンスタンティーノ(Dave Constantino)

より効率的で価値あるエコシステムへ

プレミアムなオーディエンスインテリジェンスをセルサイドで直接利用できるようにすることで、データベンダー・エコシステムは、オークションの早期段階から、スマートで最適化された在庫を実現します。
データはキュレーション済みのディールにスムーズに組み込まれ、マーケターに高い精度とスピードを提供します。
一方、データベンダーは、高付加価値のあるセグメントを市場に提供するためのシンプルでスケール可能な方法にアクセスできます。

広告取引は、今後も、透明性と健全性が確保され、広告費のより多くが実際のメディアに使われます。
その結果、より効率的で公平なプログラマティックエコシステムが実現します。
そこでは、より多くのデータ、スマートな意思決定、そしてすべての関係者に高い成果をもたらします。

データベンダー・エコシステムの先行利用をご希望の方は、ぜひ、お問い合わせからご連絡ください。

Michael Richardson

Michael Richardson

製品担当バイスプレジデント

マイケル・リチャードソンは、Index Exchangeの製品担当バイスプレジデントとして、プロダクトマネジメントチームを率い、よりダイナミックなパートナーエコシステムを支えるIndexマーケットプレイスの改良を牽引しています。 これまで、複数のプラットフォームにおけるデジタル広告の在り方を形作る、スケーラブルなプロダクトの開発と拡張において確かな実績を築いてきた。Index Exchangeに入社する前は、Samsung Adsでグローバルプロダクト責任者を務め、サムスンの世界的な広告事業を支える在庫、テクノロジー、マーケットプレイス全体を統括。それ以前は、モバイルアプリエンゲージメントの先駆けであるAirshipを共同設立し、国際展開の拡大において中心的な役割を果たしました。また、AppNexus在籍時には、ヘッダービディングの業界標準を確立した独立系オープンソース団体「Prebid.org」を共同設立し議長を務め、のちにXandrではセルサイド事業を統括。 電力の届かない自然環境、Zumwalt Prairieで育った経験は、マイケルに独自の視点を与え、現在も彼のイノベーションとリーダーシップの原動力となっています。

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