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プログラマティック​広告の仕組みとバイヤーにとっての価値

今回の動画では、それらのプレーヤーがどのように連携し、プログラマティック取引がマーケターやエージェンシーに、どのような価値をもたらすのかをご紹介します。

プログラマティック広告とは

プログラマティック広告は、デジタル広告の配信をリアルタイムで自動化・最適化する仕組みです。​これから、広告を配信するオークションの仕組みについて一つひとつ見ていきましょう。​

プログラマティック広告の基本的な流れ

プログラマティック取引は、ユーザーがウェブサイトやアプリを訪れたり、​また、動画コンテンツを視聴することから始まります。​ユーザーがウェブサイトやアプリを開いた瞬間、広告掲載の機会が生まれます。ウェブサイトやアプリは、パブリッシャーのアドサーバーに、​「広告を表示してください」とリクエストを送ります。アドサーバーは、広告枠の情報をもとにSSP(サプライサイドプラットフォーム)に広告リクエストを送信します。

このリクエストには、​ユーザ情報、ページの内容、広告枠の詳細が含まれています。SSPは、広告のサイズ、長さ、サイトなのかアプリなのか、オーディエンスの詳細など​広告に関する情報をパブリッシャーから受け取ります。​つぎにSSPは、パブリッシャーから受け取った情報、つまり、広告のサイズ、表示時間、サイトかアプリか、ユーザーデータなどをもとにアドエクスチェンジを通じて、DSPに入札リクエストを送ります。

「こういうユーザーに、こういう環境で広告を出せます。入札しますか?」とDSPに問いかけます。DSPは入札リクエストを分析し、入札するかどうかを判断します。入札する場合は、​配信したい広告と入札価格をアドエクスチェンジに伝えます。アドエクスチェンジは、入札価格、オーディエンスの適合性、その他の要素を考慮してオークションを実施します。パブリッシャーの基準に基づいて最適な​落札者を選び、SSPに伝えます。SSPは落札者の情報をパブリッシャーのアドサーバーに伝えます。これでユーザーに広告が配信されるのです。​この一連のプロセスは、200ミリ秒で完成します。ミリ秒とは1,000分の1秒のことです。マーケターにとって、プログラマティック広告は多くのメリットがあります。

プログラマティック広告のメリット

  • ターゲットユーザーに、効率的にリーチ
  • リアルタイムでの最適化
  • 広告運用の効率化

一つ目は、ターゲットユーザーに効率的にリーチできること。ユーザーの行動データや属性情報を活用し、興味関心や購買意欲の高いユーザーに広告を届けることができます。二つ目は、リアルタイムでの最適化。広告の効果がすぐに可視化されるため、成果の高いクリエイティブやターゲティングに焦点を絞ることができます。最後に、広告運用の効率化。一つのプラットフォームで複数のパブリッシャーにまとめて広告を配信できるため、運用の時間と手間を大幅に削減できます。プログラマティック広告は、取引に携わる複数のプレーヤーが、効率的に協働できるよう自動化された仕組みです。

プログラマティック広告の今後の展望

​この仕組みは現在、ストリーミングTVの世界にも広がっています。AIの台頭に伴い、広告を表示させるためだけに作られた、悪質なMFAサイトが増加しています。​だからこそ、ブランドセーフな広告環境を保障する、信頼できるパートナーを選ぶことが不可欠です。プログラマティック広告の仕組みを理解することは、より良い選択を行うための第一歩です。

プログラマティック広告について詳しく学びませんか?次の動画「プログラマティック広告の基本:主要プレイヤー」では、プログラマティック広告に関わる主要なプレイヤーについて詳しく解説しています。

Index Editor

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この記事は、Index Exchange編集部により投稿されました。

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