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JICDAQ認証更新の意義とIndex Exchangeの品質への取り組み

Index Exchangeは、一般社団法人デジタル広告品質認証機構(JICDAQ)による、「無効トラフィック対策」および「ブランドセーフティ」の認証を、2023年3月1日付けで更新しました。このブログでは、JICDAQ認証の意義と当社の取り組みについて解説します。

JICDAQとは

急拡大するデジタル広告市場において、 アドフラウドやブランドセーフティなど、 品質に関する様々な課題が提起され、 その取り組みの重要性が高まっています。

このような状況の中、2021年4月、JICDAQ(ジックダック)は、デジタル広告における品質課題を解決し、健全な市場の発展を目指すため、公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会(JAA)、一般社団法人 日本広告業協会(JAAA)、一般社団法人日本インタラクティブ広告協会(JIAA)の広告関係3団体によって設立されました。

JICDAQ認証とは

JICDAQでは、アドフラウドを含む無効トラフィック対策と、ブランドセーフティ確保について、広告事業者の業務プロセスの認証基準の制定と認証を行い、品質認証事業者名を公開しています。また、理念に賛同するアドバタイザー名を公開することで、広告の発注側と受注側で協業して広告の品質向上に取り組むことを目指しています。

デジタル広告における品質の課題

世界的にデジタル広告業界は、広告詐欺の撲滅、ブランドの安全性の確保、ビューアビリティの正しい測定など、品質と安全性の課題に継続的に取り組んでいく必要があります。

特に日本では、2022年の広告不正による被害額が1,335億円を超え、前年比260億円近く増加したと推計されており、その対策は重要です。

2022年上半期のIASメディアクオリティレポートによると、日本はデスクトップディスプレイ広告のビューアビリティが世界ワースト1位の48.4%となっており、世界平均の71.5%を大きく下回っています。また、アドフラウド対策済みキャンペーンのフラウド率についても3.3%と、日本はシンガポールに次いで世界ワースト2位となっています。

一方、JICDAQが広告主、広告会社、媒体社、その他の広告関連事業者に対して行った調査によると、広告主は他の調査対象グループと比較して、無効トラフィックやブランドの安全性を守るための対策に対する意識が低く、対策の実施率も低いことがわかりました。この問題に対処するための広告主の意識やリソースが不足していることも、デジタル広告の健全化を進めていく上で課題となっています。

Index Exchangeの品質への取り組み

Index Exchangeは、国内外の広告品質に長年取り組んでおり、当社の製品は最も厳しい世界基準を満たしています。 当社のクライアントは、品質、セキュリティ、アドフラウド防止に重点を置いた、最高品質の広告とインベントリを備える、安全なマーケットプレイスで、お取引をしていただけます。当社はポリシーの専門家とエンジニアからなるグローバルチームを置き、全てのインベントリとクリエイティブが品質基準を満たすことを遵守しています。

当社は、世界的なブランド、パブリッシャー、広告事業者などが参加する米国の認定団体である、Trustworthy Accountability Group(TAG)のプラチナメンバーであり、「アドフラウド対策認証」、「著作権侵害対策認証」、「ブランドセーフティ認証」、「マルウェア対策認証」を取得しています。

JICDAQ認証の継続は、当社のビジネスプロセスが日本の業界団体の認証基準も満たしていることを証明するものです。

Index Exchangeは、プログラマティックサプライチェーンに、説明責任、透明性、安全性をもたらすための取り組みを今後も続けてまいります。

当社のエクスチェンジの品質の詳細についてはこちらをご覧ください。

azmagohar

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コンプライアンス担当シニアディレクター

アズマ・ゴハール (Azma Gohar)は、Index Exchangeのコンプライアンスチームを率いています。彼女は、ポリシーの作成、新規DSPやパブリッシャーの審査、広告詐欺やマルウェア、その他あらゆる違反の監視などの業務活動を監督する、ポリシーと品質保証チームの責任者として、顧客や組織を様々なリスクから守っています。Index Exchange入社以前は、McDonaldとTargetでオペレーションと業務プロセスの改善を担当していた経験を持ちます。

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