コネクテッドTV(CTV)の基礎を学ぶ

Lori Goode, 最高マーケティング責任者
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コネクテッドTV(CTV)とは何か?

また、マーケターとメディア企業にとって、急成長がどのような機会をもたらしたのでしょうか?この動画では、最高マーケティング責任者 ロリ・グード(Lori Goode)が、ストリーミングTVに関する一般的な用語やコンセプトを説明いたします。

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コネクテッドTV(CTV)とは

視聴者の増加とマーケターが予算を増やしたことで、ストリーミングとコネクテッドTV(CTV)が、メディア業界のサクセスストリーになっています。実際のところ、アメリカの83%の世帯(英語)が、コネクテッドTV(CTV)を利用しており、欧州やAPACもアメリカに続いて利用世帯数が伸びています。 

コネクテッドTV(CTV)とは何か?簡単に言うと、インターネットに接続され、デジタルコンテンツをストリミーングするテレビです。コネクテッドTV(CTV)には、インターネット接続内蔵のスマートTVや、ストリーミングデバイスやゲーム機を介してインターネットに接続された通常のテレビも含まれます。 

コネクテッドTV(CTV)とオーバーザトップ(OTT)

既にOTTという言葉を聞いたことがあるかもしれません。ストリーミングに使われる用語としてコネクテッドTV(CTV)が最も一般的ですが、この2つの用語には違いがあります。 

オーバーザトップTVまたは、OTTとは、ストリーミングやビデオ・オン・デマンドサービスを利用して、高品質なオンライン動画コンテンツを配信する仕組みのことです。一般的に、ストリーミングまたはビデオ・オン・デマンドサービスを介して配信します。コンテンツは、従来の通信事業者を飛び越えて(=オーバーザトップ)配信されます。現在では、OTTはストリーミングTVを指すことが多くなりました。 

スマートフォン上でNetflixを視聴するのは、OTTコンテンツをストリーミングしているということです。テレビでNetflixを視聴するのは、コネクテッドTV(CTV)上でOTTコンテンツをストリーミングしていることになります。 

これは一般的にリニアTVと呼ばれる、決められた時間にケーブルや衛星テレビ事業者を介してコンテンツを放映するのとは対照的です。 

SVOD(定額制動画配信)、AVOD(広告付動画配信)、TVOD(都度課金型動画配信)、FAST(無料広告付動画配信)の違い

コネクテッドTV(CTV)の普及により、従来のケーブルや衛星テレビ事業者との解約が増加しました。ストリーミングサービスは、自由度が高く、思い通りに利用できます。現在、消費者には、定額制動画配信(SVOD)、広告付動画配信(AVOD)、都度課金型動画配信(TVOD)、無料広告付動画配信(FAST)など、コンテンツを視聴するためのオプションが数多く提供されています。 

それでは、各用語を見ていきましょう。 

  • 定額制動画配信(SVOD)サービスとは、Netflix、Apple TV+など、広告のない、無制限にコンテンツを視聴できる定額制サービスです。 
  • 広告付動画配信(AVOD)とは、PeacockやParamount+など、低価格または無料の広告付きオンデマンド・ストリーミングサービスです。 
  • 次は、都度課金型動画配信(TVOD)です。SVOD(定額制動画配信)は、消費者が好きなだけ視聴できますが、Apple iTunesやAmazon Prime VideoのようなTVOD(都度課金型動画配信)では、レンタルや購入する都度料金を支払い視聴するコンテンツを提供しています。 
  • 無料広告付動画配信(FAST)とは、TubiやPluto TVのような無料オプションのことを指します。リニアTVのように、決められた時間にのみに視聴でき、定期的な広告を含みます。 

ストリーミングTVの現状 

様々なストリーミングオプションが存在し、消費者に提供するコンテンツに多くのチャネルがあることが理解できたかと思います。 

Warner Brothers Discoveryのようなメディア企業は、テレビ番組や映画を製作でき、コンテンツの所有者となっています。また、視聴者にコンテンツを届けるために、希望する配信ストリーミングまたは、メディアを選択できます。これには、以下のことが含まれます。 

  • HBO Maxのような自社で所有し運営するアプリ 
  • SamsungやRokuのような特定のデバイスメーカーで、FAST(無料広告付動画配信)を所有、または 
  • Tubi TVやNetflix等のWarner Brothers Discoveryが所有または運営していないその他の提供会社 

これによって、限定コンテンツを保有するアプリやデバイスが多数登場し、消費者は多くのサービスに加入せざるを得なくなりました。ストリーミング事業者は、コンテンツの量や種類を充実させ、定額料金も値上げしました。現在、消費者は、希望する定額サービスの登録数の限度に達しており、業界では転換期を迎えています。 

この状況を受けて、広告付きコンテンツが必要不可欠になり、絶好の機会が生まれました。実際に、広告付きストリーミング(英語)の利用は、2020~2022年に29%増加し、アメリカで、合計7,770万世帯となりました。広告無しストリーミングは、緩やかに21%増加しました。 

消費者は、コンテンツの利用を維持しつつ、視聴にかかる費用を抑えるため、広告付きプランに変更してもよいと考えています。ストリーミングサービスでは、低価格広告付きプラン 

を提供することで、契約者の移行を減らして新たな収益源を確保し、新しいコンテンツの獲得や制作費用に充てています。NetflixとDisneyは、プラットフォームに広告掲載を開始し、広告付動画配信(AVOD)プランを追加しました。 

一方、同一のコンテンツに対して複数の企業が広告販売権を所有している可能性があるため、マーケターにとっては、まとめてコネクテッドTV(CTV)を購入して、希望のオーディエンスにリーチしたり、フリクエンシーを管理するのが困難になりました。 

プログラマティック・コネクテッドTV(CTV)は、テレビに自動化を取り入れることで、このような広告販売権の断片化による問題にも対処し、チャンスを生み出します。 

プログラマティック・コネクテッドTV(CTV) 

消費者は、広告を含めコネクテッドTV(CTV)に対して大きく期待しています。プログラマティックのテクノロジーで、マーケターは、データドリブンなキャンペーンを利用でき、届けたいメッセージと関連性の高い特定のオーディエンスへリーチできます。さらに、関連性の高い広告は、消費者により良い、自然な視聴体験を提供します。 

プログラマティック・コネクテッドTV(CTV)は、高額なテレビ先行予算の壁をなくし、多くのブランドに大画面での配信を実現しました。 

最後に、リニアTVと比較し、マーケターの管理能力と効率性を高めるコネクテッドTV(CTV)広告についてお伝えします。キャンペーンの有効化までに必要な時間を短縮し、マーケターが、従来のTV購入を越えてリーチを高めると同時に、キーパフォーマンスのメトリクスに対して継続的に最適化を行えます。 

現状は複雑に見えますが、今回で、コネクテッドTV(CTV)の基礎を理解いただけたでしょうか? 

次のIndex ExplainsストリーミングTVシリーズでは、現在のコネクテッドTV(CTV)において、広告ポッド、透明性から業界の基準など、メディア企業やマーケターが最も悩んでいる点について分かりやすく解説しています。 

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