ストリーミングTVにおけるプログラマティックディールの作り方

Lindsey Kurland, バイヤーデマンド バイスプレジデント
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ディール は、プログラマティック・ストリーミングTV の主要な取引方法です。そのため、KPI達成に役立つプログラマティックディール作成に関する詳細を理解することが重要です。Index Exchangeのバイヤーデマンド バイスプレジデントのリンジー・カーランド(Lindsey Kurland)が、ストリーミングTVにて効果的なディールを作成するために必要なことを全て解説いたします。

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プログラマティックディールの作成

ストリーミングTVには複数のディールタイプがあります。プログラマティックギャランティード、プリファード、プライベートオークション、インベントリパッケージで、それぞれ特長があります。インベントリのキュレーションと、細かいターゲティングが可能なディールは、プレミアムな環境でオーディエンスにリーチしながら効率性を向上し、サプライをコントロールする効果的な方法です。しかし、期待する結果を効果的に生み出すディールを作成するには、ちょっとしたコツが必要です。 

それでは、ディールのさまざまなパラメータの注意点を見ていきましょう。 

利用可能なインベントリ

まず、利用可能なインベントリについてお話します。ストリーミングTVに関しては、プレミアムで関連性の高いインベントリが鍵となります。ストリーミングにおける最大の課題は、バイヤーが利用可能なさまざまなオプションがありますが、同時に、絶好の機会ももたらしてくれます。 

消費者がストリーミングTVコンテンツにアクセスできる方法が数多くあるため、数多くのコンテンツ配信業者や配信経路が存在し、オーディエンスにリーチできる新たな機会を生み出します。まず第一に、コンテンツ所有者や放送局から購入できます。また、LG、Samsung、Vizioなどのデバイスメーカーや、Pluto TV、Philo、FuboTVなどのアプリ事業者からも購入可能です。 

これらの配信業者は、多様なオーディエンスとプレミアムで独自のコンテンツ体験を提供しているため、より幅広くリーチできるようになります。 

ターゲティングパラメータ

様々なターゲティングパラメータが存在しますが、その多くは、ストリーミングに特化したもので、アプリやウェブチャネルには存在しません。コンテンツの対象年齢、ジャンル、ライブ配信のステータス、アプリのバンドルなどのコンテンツ・アトリビューションを基にターゲティングを絞ることができます。また、長さやスキップ可否など、広告ユニットに基づいてターゲティングできます。 

さらに、さまざまなファーストおよびサードパーティのデータソースから複数のオーディエンスターゲティングを適用できます。これらのターゲティングパラメータは、ディールが作成された後でも適用でき、キャンペーンを最適化するのに役立ちます。 

これらのオプションはすべて、オーディエンスが視聴している際にリーチでき、より関連性の高いコンテンツを配信することでオーディエンスの関心を高め、ライブコンテンツ体験を通じて新たな視聴者にリーチできるようになります。 

効率的で効果的なディールを作成

それでは、ディールはどのように構成されているのでしょうか?一例を挙げると、スポーツ好きなオーディエンスにリーチしたい企業は、スポーツのライブ配信インベントリをまとめるディールを構成できます。消費財メーカーは、複数の放送局やストリーミングアプリの料理番組をターゲットに絞り、さらにオーディエンスデータを適用することも可能です。あるいは、成人向けの新作映画を宣伝するエンターテイメント企業は、成人向けのドラマ番組だけにターゲットを絞れます。 

正確なターゲティングとインベントリキュレーションには、入札ストリームにおけるコンテンツシグナルの透明性(英語)を頼りにしている事を理解しておくことが重要です。ジャンル、言語、ネットワーク、番組ごとのデータのようなシグナルは、オーディエンスが視聴している動画配信や、どの広告ユニットが配信されるかをメディア企業が明確にできる手段です。 

一方で、ストリーミング市場はまだ完全な透明性を目指している過程であり、これらのシグナルは常に入札ストリームで利用できる訳ではありません。あるいは、利用できる場合は、高いコストが発生します。現在では、メディア企業と寄り添って協働することで、インベントリ全体で、どのようなシグナルが利用できるかを理解できます。 

それと同時に、市場は透明性を高める方向に進み続けるでしょう。より多くのシグナルが利用されれば、より効果的にディールをキュレーションでき、適切なオーディエンスにターゲットを絞った広告を配信できます。バイヤーは、広告機会とオーディエンスにリーチする場面をよく理解でき、メディア企業はインベントリをさらに収益化することができます。 

ディールは、正しいタイミングで、適切な場所にいる、的確なオーディエンスにリーチするためのキュレーションやターゲティングをより細かくコントロールできます。しかし、ここで注意していただきたいのは、ディールに適用するパラメータが多ければ多いほど、規模を狭め、CPMが上昇する可能性があるという事です。キャンペーンのKPIを効率的かつ効果的に達成するためには、希望するオーディエンスに対して利用可能な規模と予算を慎重に検討することが重要です。 

また、1対1ディールは、何をどのように購入するかをコントロールできるため人気がありますが、その他にも効率性と高品質なインベントリを確保しつつ、より大きなスケールを提供する、キュレーションされたインベントリパッケージのように、プログラマティックを最大限に活用する機会もあります。 

TV購入のプレミアムな特性により、ディールはしばらくの間、主要なプログラマティック取引方法となるでしょう。プログラマティックディールの作成方法を詳しく理解することで、利用可能なインベントリとターゲティング機能を活用でき、貴社のストリーミングTVキャンペーンに大きなチャンスをもたらします。 

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