オープンインターネットは、成長し続け、プログラマティック業界では、10年以上前に設計されたインフラが、限界に近づいています
コンピュートコストの上昇、在庫へのアクセス制約、そしてレイテンシーの増加により、オープンインターネット全体にわたって効果的に最適化を行うことが、バイヤーにとって一層困難になっています。
最新の「Innovators Unscripted Live at POSSIBLE」において、Bedrock Platformの共同創業者兼CEOであるShane Shevlinが、Index Exchangeの最高経営責任者(CEO)Andrew Casaleと対談しました。Index Cloudとコンテナ化インフラが、ターゲティングや最適化をインプレッションにより近い場所で実行することで、プログラマティックのパフォーマンスをどのように根本から再構築しているのかについて話し合いました。
Bedrockが、エクスチェンジ内で稼働する業界初のコンテナ化DSPとしてローンチしたという発表を受け、今回の対談では、インフラがもはや制約ではなくなった時に何が起こるのか、そしてその変化がなぜオープンインターネットにとって、より高いパフォーマンスと健全な市場の未来につながるのかについて議論が交わされました。
プログラマティックの現行モデルは、限界に
その当時は、プログラマティックのインフラは技術的革新でした。 ミリ秒単位で複数のプラットフォーム間にわたりオークションを実行する仕組みは、デジタル広告を大きく変え、現在私たちが知るリアルタイムビディング(RTB)エコシステムを可能にしました。
しかし、当時と比べてインターネットは劇的に進化しました。
Andrewは次のように話しています。「インターネットは、さらに拡大を続けています。アプリは未だ大きく成長しています。そして、ストリーミングは急成長しています。」
増加する在庫を処理するためのコストは、大幅に上昇しています。 DSPはコンピュートコストを管理するために、1秒あたりのクエリ数(QPS)の上限を設けざるを得ず、その結果、バイヤーが確認できる在庫量が制限されています。
その結果、オープンインターネットは構造的に不利な立場に置かれることになります。特に、圧倒的な規模で最適化を行える大規模なウォールドガーデンと比較した場合、その差はより顕著です。
「最終的には、パフォーマンスが損なわれます。その結果、成果が悪化し、インターネット全体の成長が伸び悩むことになります。」と、Andrewは話します。
Bedrockにとっての課題も同様に明確でした。従来のインフラでは、入札はインプレッションを評価する前に、ネットワークのホップや処理負荷が発生するため、貴重な数ミリ秒を失う必要がありました。
「パフォーマンスを発揮するために必要な当社の判断レイヤーとインプレッションとの距離を縮めることができれば、重要なのは最適化そのものになります。私たちは、最高のパフォーマンスを実現するために、いかに最適な判断を下すかに集中できるのです。」
Bedrock Platform
共同創業者兼最高経営責任者 Shane Shevlin
Index Cloudがこれまでの状況に変化をもたらす
それこそが、インテリジェンスを取引により近づけるために設計された当社の中立的な処理インフラIndex Cloudがもたらす機会です。
Index Cloud上に、コンテナ化DSPとしてBedrockのビッダーを展開することで、インプレッション発生の瞬間に判断できるようになります。これにより、レイテンシーを低減し、余分な負荷を削減、効率性を高めることができます。
重要なのは、コンテナ化によってDSPの運用方法が変わったり、DSPの独立性が損なわれたりすることはないという点です。 つまり、DSPは、今後も変わらず独自のモデル、最適化戦略、入札ロジックを運用し続けながら、取引の近くで得られる効率性のメリットを得られるということです。
「Indexのデータセンターに展開されるコンテナイメージは暗号署名されています。当社のアプリケーションのコードは、Indexでは確認できないため、広告に関する判断は引き続き当社が完全に管理できます。」
Bedrock Platform
共同創業者兼最高経営責任者 Shane Shevlin
この効果は、既に現れ始めています。
Andrewは次のように述べています。「Bedrockのビッダーで、すでに現れている、最もすばらしく、現実的な結果は、QPS制限が大幅に引き上げられたことです。」
コンピューティングリソースの制約が緩和されることで、バイヤーが取引可能な在庫の範囲が広がります。ニッチなオーディエンスを対象とするキャンペーンでも、リーチ拡大のためにウォールドガーデンに頼りすぎることなく、オープンインターネットで効率的にスケールを拡大できます。
「これで、より公平なインターネットが実現します。バイヤーはインターネット全体の在庫へ幅広くアクセスできるようになり、キャンペーンのスケールも拡大します。そして、オープンインターネットが、これまで考えられていた以上に幅広いリーチと高い成果を提供できるようになるでしょう。」
Index Exchange
最高経営責任者(CEO)Andrew Casale
インフラではなく、インテリジェンスで競争する
Index Cloudの最も重要な意義の一つは、DSPが差別化を図る領域を変化することにあります。
従来は、インフラのスケールが、競争していくうえでの主な強みでした。大手DSPは、インフラに十分注力するだけで、小規模なDSPより、インターネット上の在庫を処理することができました。コンテナ化DSPは、インフラコストを大幅に削減することで、この構図を大きく変えます。
Shaneは、次のように語りました。「これ以上、スケールで競争する必要はなくなりました。「DSPは、スケールではなく、データ、アプローチ、判断で競争する必要性があります。」
これにより、DSPの規模に左右されにくい公平な競争環境が生まれ、エコシステム全体でさらなるイノベーションが期待できます。
さらに、セルサイドデシジョンにおいても新たな機会を生み出します。詳細なサプライサイドからのシグナルと信頼性の高いデータが、最適化で重要な役割を果たします。
「私が特に注目しているのは、この新しいバイイングモデルによって、セルサイドのデータへより容易にアクセスできるようになる点です。質の高いデータは成果向上につながりますが、活用できるデータが増えるほど、その価値も高まります。そして、そのデータの多くは、信頼できるパブリッシャーが保有するシグナルから提供されます。これは、より高い品質とパフォーマンスを意味します。」
Bedrock Platform
共同創業者兼最高経営責任者 Shane Shevlin
DSPがインフラやコンピューティングリソースの制約への対応に時間を費やすのではなく、実際に、差別化につながるターゲティングロジックの改善に注力できるようになります。
大規模なモデルと高いパフォーマンス
このメリットは、運用上の効率化以上です。レイテンシーが低減されることで、モデルはインプレッションの評価や入札判断により多くの時間を割けるようになります。
現在の最適化モデルは、多くの場合、非常に厳しい時間制限の下で運用しています。それは、ビッダー自体の処理が取引に利用できる時間の大部分を消費してしまうためです。レイテンシーを低減することで、オークション内でモデルが運用できる時間が生まれます。
こうして確保された時間によって、より多くのシグナルを活用する高度なモデルや、より高度な最適化が可能になります。これにより、オープンインターネットは、これまでウォールドガーデンが提供してきた、高いパフォーマンスや成果に近づいていきます。
「モデルに50ミリ秒や100ミリ秒の処理時間を確保することができれば、これまで誰も見たことのないレベルのパフォーマンスをオープンインターネット上で実現できるようになると考えています。これまでは、不可能であったことが、もうすぐ実現しようとしています。また、オープンインターネットがウォールドガーデンと競争できるようになることこそが、私の大きな原動力です。
Index Exchange
最高経営責任者(CEO)Andrew Casale
オープンインターネットに向けた新しいインフラモデル
この変化は、現在のワークフローにとどまりません。AndrewとShaneは、コンテナ化インフラが、プログラマティック広告の未来の基盤となる可能性があることを強調しました。
「パブリッククラウドに多額の運用コストを支払い続けることに競争上のメリットはないため、5年後には、ごく少数の例外を除き、すべてのDSPがコンテナ化されるでしょう。」
Index Exchange
最高経営責任者(CEO)Andrew Casale
ストリーミングTVやライブ配信のように、同時アクセスの急増や予測が難しい広告枠といった課題を伴う環境では、そのメリットはさらに大きくなり、DSPにとってより高い価値をもたらす可能性があります。
「広告配信の最終判断が行われるデータセンター内で処理を行い、その瞬間に発生する大量の広告機会とデマンドに対応できれば、私たちはそのマッチングを実現するうえで非常に有利な立場にあります。」と、Shaneは言います。
最終的には、モデル、データ、ロジックを直接エクスチェンジに取り入れることで、オープンインターネットの価値を最定義する機会を生み出します。
インフラの障壁を取り除き、在庫へのアクセスを効率化することで、エコシステム全体がスケールしながらより高い成果の実現に集中できるようになる。
インテリジェンスをインプレッションに近づけることで、オープンインターネット全体のパフォーマンスをどのように向上できるのかご確認ください。
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