Mobile phone showing a rocket and an arrow representing programmatic ad trends

最も変化の速い年:2023年に注目すべきプログラマティック広告トレンド

年末を迎え、広告業界がさらされている逆風を実感しています。個人消費の落ち込み、物価上昇、そして、景気後退が近づいています。  この状況を乗り越えるには、マーケターは迅速に対応する必要があります。 eMarketerの調査(英語)によると、景気見通しに基づき、アメリカのマーケティングリーダーの50%が、今後6か月以内にマーケティング費の投資先を変更する予定を立てています。デジタル広告業界として、このような目まぐるしい環境変化に即応できる機敏性を求められる経験がありません。  困難は、チャンスと共に到来します。MAGNAは、2023年広告費予測(英語)を下方修正しましたが、デジタル広告費に関しては10.5%増えると予測しています。これは、コネクテッドTV(CTV)によるところが大きく、新規参入と広告付きストリーミング市場の活況により、2023年には33%の成長が見込まれています。  Index Exchangeでは、貴社の計画作りをサポートするため、2023年の重要なプログラマティック広告トレンドおよび予測をお届けします。  不透明な経済環境下で効率性を優先 来年、プログラマティック広告の動向で最も重要なのは、マーケターが、リソースを最大化させるために独自の方法を見つけ出す事です。厳しい予算の下、マーケターは、 効率性を重視し、測定可能なパフォーマンスを基にしたメディアへの投資を優先します。   来年は、より少ない予算でより多くのことを行うことが重要です。 メディア・バイヤーは、パフォーマンスを重視し、チャネルをまたいだ戦略を磨き、予算を最大限に活用しながら消費者とコミュニケーションする最善のチャネルにフォーカスする戦略を強化します。  マーケターは、動画やコネクテッドTV(CTV)、特にプログラマティック広告に更に投資し続けますが、投資の増額に対してより厳しい目を向けるようになります。 エバン・クラウス(Evan Krauss)事業開発SVP  Index Exchange  コネクテッドTV(CTV)の自動化の価値を見出す コネクテッドTV(CTV)視聴者層(英語)は、全てのデモグラフィックにおいて急増しました。  アメリカの家庭の84%近く(英語)がCTVを利用しています。CTVは、未だ初期段階にあり、広告費が視聴率より遅れている事は忘れてはならない重要なポイントです。  最適化なCTVバイイングや消費者にとっての視聴体験を提供するための技術発展の必要性がある一方、2023年には広告ポッド(英語)、シグナル伝達、スタンダードの確立といった既存の課題解決が実現し、広告費用のシフトが加速していきます。  …

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person sitting on the floor with a computer and aphone

プログラマティック広告のフロアプライスを見直そう

フロアプライスやレートカードは、プログラマティック広告マーケットプレイスでメディア企業がインベントリを販売するのに必要不可欠な要素です。課題は、SSPとDSP間で語られるフロアが、根本的過ぎて現代や未来のマーケットにおいて時代遅れであることです。  OpenRTB(英語)のメディア企業は、インプレッションの機会毎に価格ガイダンスを提供します。この方法は、10年以上前にウェブバナーの利用のために設計されたものです。現在は、メディア企業が1つのインプレション機会内で広告のサイズ、長さ、フォーマット(バナー、ネイティブ広告、動画)別にユーザーエクスペリエンスを作成します。  その結果、現在のセラーは価格ガイダンスにおいて2つのオプションがあります。すべての広告を横断して共有されたフロアプライスを使用するか、インプレッション機会を複数のリクエストに分け、それぞれが各フロアプライスを使用するオプションです。  スーパーが、大きいピーナッツバターと小さいピーナッツバターを同じ価格で売らないのと同じように、メディア企業も、大きい広告と小さい広告を同じ価格で一括りにしたいと思っていません。一方、マーケットプレイスの反対側では、バイヤーと DSP が効率性を重視しています。彼らは、各インプレッションの機会が複数のリクエストに分割されることを望んではいません。  メディア企業とバイヤーの需要を満たすため、私たちの業界ではフロアプライスを上手く設定する方法が必要です。そして、今こそが見直す時です。  フロアプライスのガイダンスを向上する方法  OpenRTB 2.6は、メディア企業、バイヤー、テックプロバイダーの可能性を拡げる大きな一歩となりました。 Indexは、IABテックラボおよび業界のリーダーと共に、このガイドラインの定義作成に深く関わりました。2023年を迎えるにあたり、OpenRTBの次のバージョンの評価が始まります。勝率の向上、無駄な入札の削減、全体的な効率性向上のために、フロアプライスの改善に集中する時です。  OpenRTB 2.6のフロアプライスや以前のバージョンは、BidRequest.imp[]レベルで指定しています。  メディア企業に対して、1つの一元化された入札リクエスト内の長さ、フォーマット、サイズを基に商品の価格を決定するため、どのようにフロアプライスを指定するか幾つかの変更を提案しました。  このプロセスの一環、および改善への取り組みとして、IABのプログラマティック・サプライチェーンワーキンググループに、以下の推奨を含むOpenRTBの強化を提言しました。  マルチサイズバナーの配置 大きいクリエイティブは、画面の面積をより占領し、一般的にユーザーのアテンションを獲得します。メディア企業は、一般的にバイヤーに対して、小さい広告より大きい広告により高い料金を請求します。  メディア企業は、banner.format[]配列で各サイズのフロアを指定できるようになるべきです。これによって、DSPにリクエストを分ける必要なく、1つのオークションでの各広告サイズのフロアプライスが利用できるようになります。  動画と音声の長さ  最高のユーザーエクスペリエンスを維持するために、動画メディア企業は、一般的には、収益化のゴールを達成できる範囲で、最も少ない広告の配信を希望します。OpenRTB …

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Person, Human, LCD Screen

Ads.txtやApp-ads.txでコネクテッドTVにさらなる透明性を

過去数年間で、プログラマティック業界はIAB Tech Labの認証済デジタルセラー(英語ページ)(ads.txtやapp-ads.tx)基準を受け入れ、サプライチェーンの透明性を高めています。ドメインのなりすまし防止、ウェブやモバイルアプリ上で認証されていないインベントリの再販の禁止を行ってきました。これらの手法により、マーケターは安心して認証された販売チャネルから広告を買うことができます。また、メディア企業は、インベントリの価値を損なうこともありません。  コネクテッドTV(CTV)広告マーケット(英語ページ)は、2024年までに$295億に達すると見込まれています。今こそ、コネクテッドTVのサプライにも透明性を取り入れる時です。複雑で断面的なコネクテッドTVサプライチェーンに透明性を取り入れることで、メディアバイヤーは新たなマーケットの参入者と信頼関係を築きながら安全に取引を行えます。  当社のエクスチェンジの品質への揺るぎない決意の一環として、Index Exchange認証がウェブやモバイルアプリ、コネクテッドTVのインベントリに正しく実装された場合のみ販売するという方針に変更いたしました。更に、現在は、コネクテッドTVでは一般的な、インベントリ共有契約を明確に公表するためにIAB Tech LabのコネクテッドTVのためのads.txtとapp-ads.txt方針を、コネクテッドTVやプラットフォームに導入するように義務づけています。  このような変更により、コネクテッドTVの透明性を推進させ、メディア企業がこれらの基準に対応できるというDSPの高まる期待を満たせるようにサポートします。コネクテッドTVのads.txtとapp-ads.txtの最新バージョンの導入と実装に必要なことを見ていきましょう。  コネクテッドTVでads.txtとapp-ads.txtの重要性が高まっている理由  メディア企業は、ads.txtの入力がなかったり、間違って実装されたり、バイヤーが未承認のサプライを低く見積もり入札せず、ファイルにアクセスされない度に利益を失います。  これは、ads.txtやapp-ads.txtが既に広く導入されたウェブやモバイルアプリ環境で明らかになってきました。DSPがads.txtやapp-ads.txtを介して認証されたセラーのみからサプライを購入するという方針に変更したため、当社のプラットフォーム上で認証されたサプライは、未認証サプライのインプレッション収益(RPM)の6倍で取り引きが行われ、モバイルアプリ上では5倍で取り引きされているのを確認しました。  この効果は、コネクテッドTVでも定着しつつあります。マーケターはより多くの予算をCTVに投じ、 DSP はウェブやモバイルアプリに似たような方針を取り入れ始めています。当社では、コネクテッドTVの認証サプライは、同様の未認証サプライのRPMの2倍以上となっています。  コネクテッドTVに、このような方針を導入させる動きは、メディア企業がインベントリの価値を最大限に引き出すため、重要性が高まっています。一方で、コネクテッドTVの基礎的な商用やテクノロジーの枠組みが、メディア企業がインベントリを提供するサプライパスを複雑にしています。元来の ads.txtやapp-ads.txt は、コネクテッドTV特有である広告販売権利者が複数存在する点に対応できていなかったため、導入が遅れています。  このような複雑さに対応するため、IAB Tech …

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Hands typing on pc keyboard

価格発見機能の向上がプログラマティックの成長を加速させる

マーケターがより多くの広告費をデジタルチャネルに投資するようになり、プログラマティック広告費は年々新たな節目に到達し続けています。このような規模は驚くべきことですが、これからのプログラマティック・グロースの焦点は、いかにしてアドレッサブル市場を91%から100%に拡大するかというものではありません。その結果は、きっと必然的なものなのでしょう。  むしろ、すでにある機会をいかに効率的に処理するかに注力しなければなりません。そうすれば、プログラマティックの獲得可能な市場をさらに拡大することができます。そのための1つの方法は、他のあらゆる大規模市場の例に倣い、エンドツーエンドの価格発見の向上に投資することです。  私たちの市場はまだ価格発見を優先していないため、今日のプログラマティックの情報は不均整です(また、情報が隠れている状態)。マーケターは、購入したメディアの真の価値と、その背後にある価格競争の力学を完全に把握し、広告費に対するリターンを最適化することができません。逆に、メディアオーナーは、マネタイズを最大化するための在庫の価値を十分に理解できていません。 価格発見は、買い手と売り手の間の透明性を向上させ、インプレッションの正確な価値を決定しやすくします。 価格発見とは何か? 価格発見とは、需要と供給に基づいて特定の商品やサービスの適正価格を決定するという概念で、昔のスーク(市場)から オークションハウスまで、あらゆる公共市場の基礎となる機能です。  ニューヨーク証券取引所(NYSE)やナスダックなどの金融市場は、価格発見機能が非常に優れています。すべての投資家は、リアルタイムの価格透明性の恩恵を受けています。ウォール街のトレーダーでなくても、eTrade、Robinhood、Webull、その他の取引アプリを開けば、個人投資家は株式の市場価値を理解するために買値と売値、そして過去の取引価格を見ることができます。毎日何十億もの株式が取引されているため、これらの価格は需要と供給の間の強いバランスを反映しています。  簡単なことのようですが、参考になるガイダンスや取引履歴がないところで、アップル社の株を買うことを想像してみると、かなりの程度、プログラマティックの現状(静止)がわかると思います。  ウォール街で行われるような取引では、膨大な数の取引から貴重なデータが作成され、マーケットメーカーがそれを使って価格発見をさらに促進します。レベルIIおよびレベルIIIクォートと呼ばれるこの価格情報は、より深みのある市場を提供し、投資家は市場実勢レートの決定に至った理由を正確に理解することができます。取引ごとに、透明性が確保されているので、投資家は十分な情報を得た上で、最適な株価を決定することができるのです。 プログラマティック・エクスチェンジの1日の取引件数は、NYSEのような金融取引所の取引件数をとうに超えており、Indexでは、私たちの取引所だけで1日2700億件を超える取引を処理しています。しかし、プログラマティック広告には、価格発見と透明性のある価格データがまだありません。  今こそ、それを変えるべき時なのです。  価格発見による長期的な利益の享受  バイヤーとセラーの間で透明性のある価格ガイダンスが共有されれば、落札率と広告費の増加につながり、より効率的、効果的、かつ信頼性の高い市場が生まれます。 しかし、価格の透明性の欠如によって生じる非対称的な力学は、一方の当事者に他方に対する影響力を与えるという見方もあります。  短期的に見ればそうかもしれませんが、長期的に見ればそうではありません。むしろ、落札率の低さ、業績の悪さ、信頼の低下を招いているのです。  プログラマティックは、これまでにも短期的な成功のために長期的な利益を犠牲にしてきました。ウェブ上では長い間、メディアオーナーは短期的に直販と競合する可能性があると考え、ドメインの透明性を実現することに抵抗してきました。  実際に行われたのは、不正行為に隠れる場所を提供し、デジタルメディアの価値を低下させることでした。悪質な業者はメディアオーナーから費用を吸い上げるために、曖昧な識別子を利用したのです。業界がads.txtのような透明性のある標準を実装し、サプライチェーン(そして最近ではschain object)の透明性に傾倒するとすぐに、広告費は花開き、CPMは上昇し、プログラマティックはブームとなったのです。  同じことが、価格の発見を可能にすることにも言えます。価格情報は、メディアオーナーと同様にマーケターにとっても重要であり、たとえ最初は不快に感じたり、戦略的でないように思えたとしても、両者間で価格に関するガイダンスをオープンに共有することは、売り手にとって大きな利益となるのです。  …

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laptop and smartphone on a white desk

Prebid Mobile 2.0とモバイル広告市場の再開

モバイル広告市場の統合が進み、アプリ開発者は、マネタイズやメディエーションパートナーの選択肢がますます少なくなっています。マネタイズパートナーの多くがゲームやアプリの開発スタジオを買収して統合が進んでいるため、直接的な利益相反が生じる場合があります。  では、アプリ内広告の体験をもっと主体的にコントロールできるマネタイズ・スタックを構築するには、どうすればよいのでしょうか。  当社は、モバイルのエコシステムには、利益相反のない、オープンで透明性の高い、効率的なサプライチェーンが必要だと考えています。最近リリースされたPrebid Mobile 2.0は、AndroidおよびiOSアプリ向けの無料、かつオープンソースのマネタイズソフトウェア開発キット(SDK)であり、私たちにとって非常に心強い存在です。  このリリースは、モバイル広告市場の再開に向けた重要な一歩となります。Prebid Mobileは、業界トップクラスのモバイルアプリマネタイズSDKとして、競合できる機能を備えています。   当社は、Prebid Mobileプロジェクト管理委員会に属しており、業界各社のリーダーたちと協力し、モバイルヘッダー入札と、エンドツーエンドの広告レンダリングを可能にする、独立したSDKを構築しました。Prebid Mobileは、既存のメディエーション広告スタック内でも、単独でも使用できるため、アプリのインベントリ、データ、イールドのコントロールを取り戻す正当な機会を提供します。  なぜPrebid Mobile 2.0なのか?  オープンで透明性が高い  Prebid Mobileは、コミュニティドリブンで、完全に中立的な技術であり、業界に独立したマネタイズのソリューションを提供し、アプリ開発者に多くの選択肢を与えます。あらゆる広告フォーマットでモバイルヘッダ入札を促進し、イールドを最大化するように設計されており、各オークションにインプレッションレベルの透明性を提供します。  さらに、Prebid Mobileは、Prebidサーバー経由で何十ものデマンドソースに直接接続することを可能にします。メディアバイヤーが、効率性とサプライパスの最適化を重視するようになった今、バイヤーに直接供給を行うSDKは、非常に強力なツールとなります。  コンフィグのし易さ  以前のPrebid …

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remote control pointing at a screen

OpenRTB 2.6の注目すべき10の機能

IAB Tech Labは、この春、OpenRTB 2.6を公開しました。これは、コネクテッドTV(CTV)のインベントリ取引方法を改善するために設計された、OpenRTBプロトコルの注目すべき更新版です。 IAB Tech Labは、Index Exchangeやその他業界をリードするいくつかの企業と共に、今日よく見られるCTVの課題を解決する業界標準を策定するために、1年余りを費やしました。その結果がOpenRTB 2.6であり、デジタル広告にとって大きな前進となりました。この仕様は、プログラマティック環境におけるテレビの複雑性を考慮したものであり、CTVの拡張において重要な役割を果たすことでしょう。 私たちは、すべてのメディアオーナー、バイヤー、テクノロジープロバイダーがOpenRTB 2.6を利用することをお勧めします。ここでは、最もエキサイティングな10の新機能を紹介します。 1. 広告ポッド(ad pod)のサポート 長年、私たちの業界では、CTVやその他のオーバー・ザ・トップ(OTT)ビデオにおける広告ポッド型在庫の有無や分量を示すための、標準的なアプローチが欠けていました。広告ポッドは、次々と流れる複数の広告のグループで、従来のリニアテレビのアドブレイクに似ており、CTVでよく使用されています。しかし、テレビのアドブレイクの体験をCTVで再現する明確で簡単な方法はないことから、CTVとリニアテレビを別のものとして扱いつつ、広告ポッド内での重複を避けることが必要でした。 OpenRTB 2.6では、バイヤーが広告ポッド内の様々なポジションに対し、入札レスポンスをターゲットできるようになっており、メディアオーナーが秒単位のCPM入札フロアが設定できる機能が導入されています(静的なフロアではなく)。 メディアオーナーやバイヤーは、消費者が慣れ親しんだテレビ広告の体験をさらによく再現できるとともに、プログラマティックだからこそ提供できるターゲティングや、メジャメントの恩恵を受けることができます。 2. 柔軟な広告ポッド導入手引き …

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cookie on a keyboard

Mediavine:LiveRampとIndex Exchangeが、クッキーの利用が制限されたブラウザで、CPMの向上を実現

概要 サードパーティークッキーが2023年に(Chromeでの廃止をもって)期限を迎えることが決定している中、現在もウェブ活動のかなりの部分は、Safari、Edge、Firefoxなどのブラウザで発生しています。これらすべては、サードパーティークッキーを識別子として利用することを制限しています。   世界各国の8500社を超えるパブリッシャーのウェブサイトの収益化を行っているMediavineでは、毎月1億5000万人によるウェブサイト閲覧を受け、毎月200億件の広告インプレッションを処理しています。満稿インプレッションの約40%は、クッキーの利用が制限されたブラウザで表示されます。   サードパーティークッキーが利用できないことから、オーディエンスターゲティングのみならず、フリクエンシーキャップ設定や正確なオーディエンスリーチなどの効率性に貢献する機能に制限が加わります。これらの機能が使えなくなると、マーケターが望むオーディエンスへのリーチ効率が低下するため、インプレッションに対する入札が減少します。一例として、Mediavine’のSafariにおけるCPMはChromeのものよりも50%以上低いものでした。   そして多くのユーザがこれらのブラウザを利用するため、パブリッシャーは、収益化の機会を失うこととなります。 ソリューション  Index Exchangeでは、クッキーの利用が制限された環境でもパブリッシャーが収益を向上し、プレミアムなCPMを維持するのに有効なアドレッサビリティソリューションの導入を支援するべく、長きにわたりLiveRampとパートナーシップを築いてきました。データ接続の世界的リーダーであるLiveRamp は、その完全に相互使用可能なインフラにより、世界のトップブランドや代理店、パブリッシャーに対し、アドレッサビリティを提供しています。  Mediavineでは、Index Exchangeが統合するLiveRampの認証トラフィックソリューション(ATS)を活用し、 LiveRampのプライバシー優先で、人ベースの識別子であるRampID™による認証済みインベントリに接続しています。そのことにより、Mediavineでは、クッキー規制のあるブラウザにおいて、世界的に自社インベントリのアドレッサビリティを向上し、収益化の強化に成功しました。 「今後サードパーティークッキーが廃止されることは、パブリッシャーがプライバシー優先の識別子ソリューションの採用を検討する大きな理由ではありますが、ATSなら今からでもパブリッシャーにとって利益率とCPMの向上を期待できます。当社とMediavine、およびIndex Exchangeとのパートナーシップにより、ATSがアドレッサビリティの拡大と収益の向上に即時にもたらす好影響が例示されています。パブリッシャーが注力するブラウザがクッキー有効のものでも、クッキーを使用しないものでも、あらゆるチャネルやフォーマットにおいて、自社の認証済みインベントリを容易にマーケターのデマンドにつなぐことができます。」 LiveRampアドレッサビリティ&エコシステム担当上級副社長トラビス・クリンガー(Travis Clinger)氏 結果 Mediavineでは、RampIDが入札リクエストに存在する場合、サードパーティークッキーを利用しないブラウザで、​142%​のCPM上昇が見られました。   Mediavineにとって、Index ExchangeのATSとの統合は、サードパーティークッキーを利用しない未来に備えるだけでなく、現在のマネタイゼーションを世界的に向上させることでもあるのです。 …

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man pointing at tablet

テクノロジーの選択肢が広がることで、プログラマティック広告はコンテンツクリエーターにとって、より簡単かつ、収益性の高いものになります

今週、Googleはヘッダー入札のワークフローの簡易化を図った、重要な新機能の導入を発表しました。パブリッシャーはヘッダー入札のパートナーを、数千に上るパブリッシャーが利用するGoogleの広告サーバーと対等に、かつリアルタイムで、簡単に統合することが可能になります。 この機能は長年待ち望まれてきたもので、人によっては5年から10年越しの実現となることでしょう。これにより、他のヘッダー入札ベンダーがGoogle広告エクスチェンジのシームレスな代替手段を提供できるようになり、パブリッシャーは競合を強化するとともに、収益性の向上を見込むことができるようになります。 当社ではこれをGoogleによるポジティブな動きと見ており、市場とGoogleが協力することで競争を後押しし、パブリッシャーが自社の選択によるエクスチェンジや広告サーバーを利用できるようになると期待しています。 ヘッダー入札機能について分かっていること ヘッダー入札の長所と短所は多くの記事で扱われているため、今回はそこに触れることはしません。その代わり、ヘッダー入札機能が関係すると思われる独立系エクスチェンジの利用にあたり、パブリッシャーが経験するライン項目の設定と、入札バケットに関する2つの短所について考えましょう。 ヘッダー入札前には、エクスチェンジはパブリッシャーインベントリに入札できる価格として予想静的価格を提示する必要がありました。例としてここでは、$0.34としましょう。しかし、インプレッションの価値と可用性のあるデマンドの変動が大きすぎるため、この手法は難しく、非現実的なものでした。平均値を取ることは、取引の実行には非効率的だったのです。常に実際の価格で入札できるGoogle広告エクスチェンジと比較すると、$0.34という価格ではインプレッションの価格を過小評価、あるいは過大評価してしまう恐れがあります。 これを回避するべく、ヘッダー入札では微細な価格変動に対応する数多くのライン項目を設定し、可用性のあるサプライとデマンドに基づいて、ライン項目を動的に有効化します。それにより、広告サーバーに接続された広告エクスチェンジは、実際の価格で競争することができるようになりました。 しかしながら、ライン項目の限界から、パブリッシャーは価格幅を示すバケットを作成する必要が生じます。その数値は、入札プロセスで切り上げまたは切り下げられます。例えば、あるエクスチェンジが$5.24で入札すると$5.00に切り下げられて競争することとなりますが、Google広告エクスチェンジは完全に正確な入札額によりオークションで競り、落札することができるのです。 このような動きは、パブリッシャーにとっては単純に利益損失となる一方、Googleは落札率が高くなるという優位性を手に入れることから、バイヤーはGoogleのエクスチェンジを好んで選ぶようになります。 ヘッダー入札機能はこの間隙を埋めるものとなり、パブリッシャーは、いかなる価格バケットやライン項目の限界があったとしても、自社のヘッダー入札パートナーを利用して細分化された価格レベルで競争することができるようになります。結果として、面倒なライン項目の設定や入札バケットの欠点を排除することができます。 当社としては基本的に楽観的なスタンスですが、全く懸念がないわけではありません。過去において、Googleは公平な競争環境の促進に役立つと思える変更を提案したものの、結局はそのようにならなかったこと(例えば、統一価格設定ルールやラストルックの排除に関するもの)があるからです。しかし、今回の動きに関してはGoogleは称賛に値し、当社としてはその結果を見てみたいと思います。 Prebidエコシステムの推進に向けた協力体制 パブリッシャーエコシステムはGoogleのヘッダー入札機能からメリットを享受することとなりますが、その変化の実現において大切な部分となるのがラッパーです。長年にわたり数多くのラッパーソリューションが存在してきましたが、Index Exchangeはその普及に大きな役割を担ってきました。 当社は、最初期からPrebidアダプターのコードベースに貢献した一社であり、Prebidに後続参加し、この業界におけるオープンなコラボレーションの未来を支援し、唱道してきました。Googleのヘッダー入札機能の最初のバージョンは、Prebidラッパーに適用されるため、パブリッシャーは簡単に導入できるとともに、業界標準に関連するコラボレーションを促進する機会となります。 今後、Index ExchangeではPrebidへの継続的投資を強化し、今後数か月でお客様と協働しつつ、Prebidに対応した設定へと更新するお手伝いをして参ります。 より多彩な選択肢をパブリッシャーに提供 テクノロジーの選択とアドテクの障壁解消は重要事項です。お客様との対話に基づくと、パブリッシャーは、Prebid.jsまたはPrebid Serverを通してGoogleの広告エクスチェンジを呼び出すことを望んでいます。それにより、パブリッシャーは大規模なデマンド源であるGoogleの広告エクスチェンジを失うことなく、新たなレベルの選択肢を手に入れることが可能となります。 …

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Jeff and Andrew fireside chat on the future of programmatic in an omnichannel world

プログラマティック広告の未来を乗り切るには

プログラマティック広告の未来は間違いなく、近ごろアドテク業界全体で見られた激震とも呼べる変遷によって形作られていくことでしょう。すなわち、プラットフォームの更新、アイデンティティにまつわる絶え間ない戦い、より厳格になる法規制、そして新たなコンテンツ消費の習慣などです。 新たなチャネルやデバイスは、進化を続ける機会をもたらしてくれます。昨年、当社が自社エクスチェンジインフラを完全に再構築した理由はここにあります。当社が今日のオムニチャネル環境のために、イノベーションを実現するためです。世界的に拡大を続ける法規制や急速な変化を遂げるプラットフォーム環境は、引き続き新規企業がこの業界に参入する障壁となっています。さらに、これまでになく一層関心を高めるデジタルコンテンツの消費者たちの存在により、私たちには毎年目まぐるしい進展が求められるようになっています。  これらすべての業界シフトはまた、オープンインターネットの重要性と独立系アドテク企業が市場にもたらす価値を裏付けるものです。Index Exchangeでは、すべての関係者が安心して取引できる環境となる、公正で効率的なマーケットプレイスへの当社の絶え間ない追求が、メディアオーナーとマーケター、そして消費者のメリットとなると考えます。  これらの変遷を乗り切る助けとなる人物に、The Trade Deskの創設者兼CEOであるジェフ・グリーン (Jeff Green ) 氏を置いて他にいるでしょうか。同氏はこの業界において最も先進的なビジョンを持った人物の一人です。同氏とIndex ExchangeのCEOアンドリュー・カサーレ (Andrew Casale)が、オムニチャネル環境がもたら機会をすべて最大限に活用する方法について討議しました。オンラインで開催された座談会「オムニチャネル環境におけるプログラマティックの未来」から、要点をご紹介しましょう。 プログラマティック広告のサプライチェーンにより効率的な規模の実現が必要な時代に  両氏の会話はまず、プログラマティック広告のサプライチェーンに注目することからはじまりました。プラットフォームの未来における主な課題は、規模ではないからです。重要なことは、プログラマティック広告の膨大な規模からもたらされるインサイトを解き放つことにより、サプライチェーンが可能な限り効率的、かつ効果的になることです。そのような概念の一つに、最適価格の策定があります。これは、メディアオーナーとバイヤーの間におけるトランザクションの価値に関し、さらなる透明性を創出することで適切な規模を実現するために重要となります。  価格策定への取り組みの一環として、The Trade Deskでは最近、「Global Placement …

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people walking on the street

GoogleのFLoCに代わるTopics APIについて知っておくべきこと

昨年、GoogleがChromeによるサードパーティーCookieの取り扱い廃止を遅延を発表をした際に、近日中に大きな変化が起ることは予測されていました。予測に違わず、1月25日Googleは、インタレストベース広告のための新しい「プライバシーサンドボックス」の提案となるTopics APIを発表しました。Topicsは、Federated Learning of Cohorts (FLoC)に 代わり、消費者の関心を反映するものであり、FLoCのようにインタレストベースのコホートに分類するものではありません。  「プライバシーサンドボックス」関連の提案の進化を見守ってきた人々にとって、これは自然な流れでした。FLoCのGDPRとの整合性、またデータ使用の透明性を保ちつつ、消費者のプライバシーを保護する機能に関する懸念があったことから、Googleはそれを反映した新しい提案を開発することになったのです。   Googleが今後もIndex Exchangeを含むオープンアドテクのコミュニティーとのやり取りを進め、フィードバックを得ていくことにより、Topics APIはさらなる進化を遂げていくことでしょう。前回の提案と比較すると、TopicsはサードパーティーCookieの廃止後、より使いやすく、よりプライバシーの保護に注力しながら、 Chromeにおけるアドレッサビリティーを提供してくれるようです。  Topics APIとは? Topicを使用すると、消費者がChromeブラウザを使用て閲覧するコンテンツにより、関心を持つ話題にグループ分けされます。例えば、2022年オリンピック大会に関する記事を読んでいる消費者は、「スポーツ」の関心グループに追加されます。その後、同じ消費者がTopicsを利用する別のウェブサイトにアクセスすると、APIがそのパブリッシャーの広告パートナーに対し、最大3件の関心ある話題のラベルを送信し、その消費者がどの広告カテゴリーに関心を示す可能性があるかを伝えます。   このAPIは消費者データに分散型のアプローチをとるため、多くのプライバシー擁護者にとっては朗報でしょう。Topicsは、Googleその他外部の業者のサーバー上ではなく、消費者自身のブラウザ上に保存されます。Googleの説明によると、「Topicsは3週間保存された後、古いものから削除されます。」さらに消費者のプライバシー保護の強化をとして、Topicsの分類法には、人種や性別等のセンシティブな情報は含まれません。 FLoCからの改善点  より強力なプライバシー保護:消費者プライバシーの擁護者は、FLoCがその設計上、センシティブな話題にもとづいて消費者がトラッキングされる可能性があることに懸念を表明していました。センシティブなカテゴリー内のコンテンツはFLoCの計算から排除されていたものの、とりわけ高度な機械学習技術を利用することで、FLoCクラスターからセンシティブな話題を推測することは依然として可能でした。さらに、第三者がFLoC IDを利用できる方法に関しては、不明確な状態でした。  Topicsでは、明示的に関心ある話題により消費者をグループ分けするとともに、グループの識別子ではなく、関心事そのものをコミュニケーションで使用することで、前述の懸念に関し、改善を図っています。グループ数が減少し、より一般的なものになっています: FLoCでは、約3万件のコホートが設定されていましたが、Topics …

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